遺品整理の進め方|自分でやる方法のコツや注意点・準備や手順を解説

遺品整理進め方

遺品整理の進め方を紹介します。

大切な人の遺した遺品を自分で整理したいと考えていても、何から手を付けたら良いか仕方がわからないという方は少なくありません。

遺品整理をすることは故人との思い出を振り返ったり、心の整理を付けることができます。

ですが、遺品整理は遺族にとって負担の大きい作業で、難しいと感じることもあるでしょう。

一人で行うと捨ててはいけないものを捨ててしまったり、重労働で身体を壊したりするので、親族や家族の協力が必要です。

遺品整理をスムーズに行うために進め方、コツなどを参考にして下さい。

目次

遺品整理の進め方

遺品整理進め方

遺品整理の進め方を紹介します。

  • 遺言書・エンディングノートの確認
  • 必要なものの準備
  • 遺品の仕分け
  • 遺品の分配
  • 遺品の処分
  • 部屋の清掃

遺品整理を効率よく行い、トラブルを防ぐために確認しておきましょう。

遺品整理の流れとして参考にして下さい。

遺言書・エンディングノートの確認

遺品整理の進め方としては、遺言書・エンディングノートの確認をする必要があります。

遺言書・エンディングノートには故人の希望が記載されているかもしれないからです。

亡くなった人が遺品の取り扱いについて、何か希望があるかもしれません。

遺言書には財産処分や相続に関する内容がかかれていて、これには法的効力があります。

偽造の防止や遺言書としての要件を満たしているかを確認するため、遺言書を見つけたら家庭裁判所で検認してもらいましょう。

封がしてないからと開封してしまうと、法律違反としてペナルティを受ける可能性もあります

エンディングノートは法的効力はありません。

ですが、個人の希望がかかれているので、内容を確認してそれに従うように遺品を扱っていきましょう。

参考:裁判所|遺言書の検認

必要なものの準備

次に、必要なものを準備する必要があります。

部屋中の片付けをスムーズに作業できるからです。

以下のものを準備しましょう。

  • 軍手
  • ゴミ袋
  • マスク
  • ダンボール
  • ガムテープ
  • 靴下
  • スリッパ
  • ハサミ・カッター
  • ビニール紐
  • マジックペン
  • メモ用紙

他にも必要なものがあれば準備しておきましょう。

遺品の仕分け

遺品の仕分けをしていきます。

以下のものに仕分けしていきましょう。

  • 貴重品
  • 相続に必要なもの
  • 形見分けする品
  • 譲渡・寄贈するもの
  • 売却するもの
  • 処分するもの

特に必要なものと不要品とを明確にしておくと、スムーズに作業をすすめられます。

遺品の分配

仕分けをした遺品は、親族や親しくしていた人に形見分けをするなど分配します。

遺言書やエンディングノートに記載がある場合は、それに沿って行いましょう。

親族みんなで話し合い、全員が納得できる形で遺品の分配は行うことが大切です。

>>遺品整理での形見分けのマナーも参考にしてください。

遺品の処分

不用品と仕分けされた遺品は処分していきます。

自治体のごみの回収は、不用品の量が少ない場合は利用しましょう。

大量に不要品が出た場合は、不用品回収業者を検討しましょう。

近隣住民に迷惑がかからないよう配慮が必要です。

遺品を処分する際は、重要なものを誤って捨ててしまわないように気を付けてくださいね。

部屋の清掃

遺品の整理ができたら部屋を清掃します。

掃除機や雑巾などで、できる範囲の清掃を行いましょう。

ゴミ屋敷だったり、孤独死の現場であった場合は一般的な清掃ではきれいにできません。

特殊清掃に対応している専門業者に依頼しましょう。
>>遺品整理と特殊清掃の繋がりの記事で詳しく紹介しています。

遺品整理のコツ

遺品整理をする際のコツを紹介します。

  • スケジュールを決める
  • 買取できるものは売却する
  • 残すものを分類する

遺品整理は大量のものを片付けていく作業になるので、コツを抑えて進めていきましょう。

スケジュールを決める

スケジュールを立てて遺品整理をすすめましょう。

やるべきことが明確になり、効率的に作業をすすめられるからです。

いつまでに完了させるか、ゴミを出せる日はいつかなど、具体的にスケジュールを立てましょう。

とはいえ、スケジュール通りには進まないこともあります。

遺品整理を完了させなければいけない期限がある場合は、業者を依頼することも検討してください。

余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

買取できるものは売却する

遺品整理を進めるうえで、買取してもらえるものは売却することをおすすめします。

買取してもらった費用を作業費に充てることもできますし、捨てるよりも遺品を活用してもらえると故人もうれしいはずだからです。

まとめて出張買取してくれる業者もあるので、不用品として処分する前に買取を検討しましょう。

>>遺品整理と不用品回収の違いの記事もチェックしてみてください。

残すものを分類する

遺品の分別をする際、残すものを分類すると効率的です。

残すものは形見分けにするもの・相続に関するもの・貴重品など、親族間での話し合いが必要だからです。

個人が遺品の扱いを細かくルールを決めておいてくれれば作業は楽ですが、決められていない場合は必ず親族で話し合いましょう。

売却した際の分配や形見分けするものの選定など、のちにトラブルにならないようにすることが大切です。

遺品整理を自分でする注意点

遺品整理を自分でする注意点を紹介します。

  • 一人で勝手に行わない
  • 処分は自治体のルールに従う
  • 捨ててはいけないものを処分しない
  • 相続放棄する場合は遺品整理をしない
  • 自分でするのが難しいなら業者に依頼する

遺品整理の進め方を紹介しましたが、自分でする場合は気を付ける点がいくつかあります。

トラブルや後悔につながらないように確認してくださいね。

一人で勝手に行わない

遺品整理は一人で勝手に行わないようにしましょう。

他の相続人が、故人から生前に遺品の取り扱いについて聞いている場合もあるからです。

勝手に処分したり売却すると、トラブルになるかもしれません。

一緒に作業できなくても、あらかじめ遺族間で相談できていれば問題はありません。

価値のある遺品や形見を公平に分けられるように、独断で処分しないようにしましょう。

処分は自治体のルールに従う

不用品と分別した遺品は、自治体のルールに従って処分しましょう。

ルールに従っていないと、回収してもらえないからです。

自治体によって、ゴミの分別ルールは細かく異なる場合もあります。

適切に処分できるように、自治体のゴミ出しルールは確認しましょう。

捨ててはいけないものを処分しない

遺品整理をして、捨ててはいけないものを処分しないように気を付けましょう。

相続に重要だったり価値のある遺品が、思いがけない場所に紛れ込んでいることもあるからです。

衣類のポケットに大切な印鑑が入っている場合もあります。

誤って捨ててしまわないように、慎重に遺品整理を行いましょう。

処分するときは、親族同士で確認してから処分してください。

相続放棄する場合は遺品整理をしない

相続放棄をする場合は、遺品整理をしてはいけません。

これは、遺品整理をすると相続を承認したとされるからです。

相続する財産にはプラスの物だけでなくマイナスの財産も含まれます。

相続放棄をするとすべての所有権を放棄することになるので、個人の負債を背負う必要がなくなります。

遺品整理を始める前に、個人のマイナスの財産について確認することが重要です。

自分でするのが難しいなら業者に依頼する

遺品整理を自分でするのが難しいなら、業者に依頼することをおすすめします。

遺品整理は時間がかかり、体力的・精神的にも大変な作業だからです。

遠方に住んでいる場合なども遺品整理を行うのは困難です。

遺品整理業者は遺品の量が多かったりで、遺族が作業ができない場合も対応できるノウハウがあります。

無理をして体調を崩すことがないよう、遺品整理業者に依頼することも検討しましょう。

遺品整理の進め方に関するQ&A

遺品整理進め方

遺品整理の進め方に関するQ&Aを紹介します。

遺品整理で捨ててはいけないものは?

遺品整理で捨ててはいけないものはこちらを参考にして下さい。

  • 遺言書
  • 財産分与で必要なもの
  • 身分証明書
  • 年金手帳
  • 印鑑
  • 仕事関係の書類
  • 請求書・支払通知書
  • デジタル遺品

他にも貴重品や売却できそうなものも捨てないようにしましょう。

レンタル品も延滞金が発生したり、損害賠償の対象になる可能性があります。

見つけたら早めに返却しましょう。
>>遺品整理で捨ててはいけないものの記事を参考にして下さい。

亡くなった人の物は処分した方がいい?

亡くなった人の物は処分した方がいいでしょう。

なぜなら、遺族の心の整理をすることができるからです。

大切な人を失って悲しい気持ちで辛いなら、すぐに処分する必要はありません。

ですが、遺品を整理することで心を整理し、故人の死と向き合うことができます。

>>亡くなった人の物は処分した方がいいの記事で詳しく紹介しています。

遺品を捨てると運気が上がる?

遺品を捨てると運気が上がる、とは言い切れません。

なぜなら、持っていることでネガティブな気持ちになる遺品は処分した方が良いですが、お守りの様に運気をあげてくれる遺品もあるからです。

持っていることで故人との楽しい気持ちが思い出せたり、温かい気持ちになれるものは運気をアップさせてくれるかもしれません。

逆に、見ることで嫌な気持ちになったり悲しくなるような遺品は手放した方がいいかもしれませんね。

遺品整理は49日前にしてもいい?

遺品整理は49日前にしても問題ありません。

いつ遺品整理をしなければいけないという、明確な決まりはないからです。

49日前に遺品整理をしておけば、49日に親族が集まったときに形見分けや遺品の処分について相談することができます。

ですが、故人の亡くなった後は事務的な手続きなどで、余裕がない場合もあります。

親族間で話し合い、お互いに納得できる形で遺品整理はおこないましょう。

49日前に遺品整理をすることについては>>遺品整理は49日前がおすすめを参考にしてください。

衣類の遺品整理の注意点は?

衣類を遺品整理する場合は、ポケットなどに何か入っていないか確認が必要です。

重要な印鑑などが入っている場合もあるからです。

相続などの手続きに困らないように、ポケットの中も丁寧に確認してから処分するようにしましょう。

形見分けとして故人の衣類を譲る場合も、受け取った人が困らないように手入れをしてから形見分けをしましょう。

>>遺品整理の衣類処分の記事も参考にして下さい。

まとめ

遺品整理の進め方は、遺言書やエンディングノートをもとに作業していきましょう。

遺品整理は捨ててはいけないものに注意しながら行う、不用品の処分・遺品の分配など時間と体力が必要な大変な作業です。

無理のないスケジュールを立て、親族と協力してトラブルの無いように遺品整理を進めていきましょう。

自分で遺品整理をするのが難しい場合は、信頼できる遺品整理業者に依頼しましょう。

遺品ドット東京は、経験豊富な遺品整理士のいる遺品整理業者です。

遺族の気持ちに寄り添って大切に遺品を取り扱い、遺品整理のトータルサポートを行います。

遺品整理でお困りの方は気軽に相談してみてください。

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