遺品を捨てることに罪悪感を持つ人は少なくありません。
故人が大切に使っていたものをどう扱うか悩んで、片付けが進まないということもあるでしょう。
遺品を捨てると運気が上がるといわれることもありますが、そうも言い切れません。
形見として受け付いだ遺品を大切に使うことで、故人の供養につながったり、お守りのような効果を得られると考えられることもあります。
罪悪感を持つことなく遺品を処分するには、形見分けや供養するなどいくつか方法があります。
風水やスピリチュアルの考え方を参考に、遺品を捨てると運気が上がるのか、後悔しない形で遺品を取り扱いましょう。
遺品を捨てると運気が上がるわけではない
遺品を捨てると運気が上がるとは言い切れません。
科学的な根拠はありませんし、仮に遺品を捨てて運気が上がったのなら心理的な効果が影響していると考えられます。
では、なぜ遺品を捨てると運気が上がるという考え方があるかというと、風水やスピリチュアルな考え方では必要ないものは処分することをすすめているからではないでしょうか。
古いものを捨てることで新しいエネルギーを取り込むことができるという考え方です。
そして、日本には八百万の神が古くから信仰され、すべてのものには神様が宿っているという考えが根付いています。
こういったことから、故人との思い出が詰まった品を捨てることに罪悪感を抱きがちです。
なので、その想いを断ち切って遺品を捨てることに意味を見出したいという願望があるのかもしれませんね。
風水・スピリチュアルの考え方が影響していますが、捨てることで運気が上がる・手元に残すことで運気が上がるとされている遺品はあります。
それぞれ紹介します。
捨てると運気が上がる遺品
運気をあげるために捨てた方がいい遺品は、以下のものです。
- 見ると嫌な気持ちになるもの
- 触るとネガティブな気持ちになるもの
- 悪い影響を受けていると感じるもの
- 手元に置いてから良くないことが起きるもの
風水やスピリチュアルの考え方では、基本的に遺品は捨てた方が良いとしています。
これは、遺品の持つ「陰」の気によって運気が下がると考えられているからです。
故人の生前のマイナスな思いがこもっていると思う遺品は、手放した方がいいかもしれません。
手元に残すと運気が上がる遺品
手元に残しておくと運気が上がるをされている遺品はこちら。
- 見ると故人への感謝の気持ちがわいてくるもの
- 楽しかった記憶を思い出すもの
- 形見として大切にしたいもの
亡くなった人と良い関係だった場合、遺品には「陽」の気が宿ると考えられています。
思い出の品の遺品を大切にすることで、お守りのような効果をもち運気をあげてくれるといわれています。
遺品について風水・スピリチュアルな考え方
遺品についての、風水とスピリチュアルの考え方を紹介します。
スピリチュアルな考え方
スピリチュアルな考え方では、遺品は亡くなった人の魂や思いが残っているものとしています。
生前の思い出や「気」が宿っているので、遺品を受け継ぐとその想いも受け継ぐことになるのです。
亡くなった人との関係が悪かった場合は、遺品にはマイナスの気がこもっているかもしれません。
それによって運気が下がると感じることがあります。
大切な人の遺品にはプラスの気が宿っているので、プラスのエネルギーを感じられるでしょう。
遺品を大切に身につけるでお守りのように守ってくれると考えられています。
スピリチュアルな考え方では遺品を整理することは、過去のエネルギーを清めるとされています。
モノを整理することで精神的・霊的な浄化ができると考えられています。
風水での考え方
風水は中国の古代の環境設計術です。
空間とその空間にあるもののエネルギーが、運気や生活に影響を及ぼすとしています。
遺品には亡くなった人のエネルギーが宿っているというの風水の考え方です。
なので、遺品の扱い方次第で運気が影響をうけるとも考えられています。
風水ではリスペクトもって遺品を扱うことを重視しています。
感謝の気持ちを持つことで、遺品が持つ亡くなった人のエネルギーがポジティブな形で引き継がれるでしょう。
処分する際も感謝を込めて扱います。
これによって空間のエネルギーが整えられ、良いエネルギーの流れが生まれるでしょう。
遺品を捨てることでの罪悪感をなくす処分方法
遺品を捨てることに罪悪感を抱いてしまう方は少なくありません。罪悪感をもたない処分方法を紹介します。
- 形見分け
- 寄付
- 売却する
- 供養する
紹介したように、風水・スピリチュアルの観点では遺品を粗雑に扱うと運気を下げると考えられています。
思い出の品を捨てる場合は、風水・スピリチュアルの考えに基づき感謝の気持ちをもって遺品を処分するとよいでしょう。
運気を下げる心配を無くすために、それぞれの処分方法を確認しておきましょう。
遺品を処分する際は、捨ててはいけないものに注意しましょう。>>遺品整理で残すものリストを参考にしてください。
形見分け
形見分けは古来から日本で行われている、故人の想いを引き継ぎ故人を偲ぶ習慣です。
亡くなった人の物をもらって、大切に使用することで供養につながると考えられています。
形見分けをする際、押し付けにならないように注意が必要です。
故人が大切にしていたものですが、受け取った側が保管に困るような場合マイナスの影響を与えるかもしれません。
受け取る側も安易に受け取らず、亡くなった人の物をもらうなら大切に扱うことを心がけましょう。
形見分けにはいくつか注意点があります。>>遺品整理での形見分けのマナーで確認してください。
寄付
寄付をすることは遺品を再活用し社会貢献につながります。
必要としている人の手に渡って有効に使われれば、遺族も安心できるでしょう。
寄付することで遺品がリサイクルされ、環境への負荷の軽減にもなります。
生前に故人が寄付を希望している場合は、それを尊重することで遺族の心の整理が進みます。
注意点として大切なのは、信頼できる団体かどうか確認することです。
受け入れ先で適切に使用してもらえるように、事前に寄付するものの種類や状態について問い合わせてから寄付するようにしましょう。
売却する
遺品を売却することで、ものに宿っていたエネルギーが新しい持ち主に移ります。
エネルギーを循環させることになり、新たなステップへ進む準備が整います。
手放す際には遺品に感謝の気持ちを表すことが重要です。
売却する際は自分の気持ち向き合い、後悔しないか心の整理をしてから行いましょう。
供養する
譲ったり売却できないけれど捨てるのは罪悪感を覚える、という場合は「お焚き上げ」など供養する方法もあります。
火で燃やすことで、遺品に宿っている魂が煙に乗って天に帰るといわれています。
運気を下げないために、遺品を処分するのは晴れた日がおすすめです。
晴れの日は「陽」の気が強いとされ、遺品の「気」を天にあげると考えられています。
天にあげることはすなわち故人にお返しするということ。
モノを処分する際、お香を焚くこともおすすめです。
家の中心から北西の方角でお香を焚くことで、煙が遺品の気を天にあげてくれます。
遺品を供養するお焚き上げについては>>遺品整理でお焚き上げの依頼方法を参考にして下さい。
生前整理で遺品の処分方法を残すのがおすすめ
生前整理の一環で、遺品の取り扱いに関する希望を遺しておくのがおすすめです。
なぜなら、遺族にとって遺品整理は大変な作業で、取り扱いについて悩むことが多いからです。
生前に保管しておいてほしい、誰かに譲ってほしいなどの希望を遺してあると、遺族は迷うことなく遺志に従うことができます。
遺品整理では物の仕分けが時間がかかるので、明確に意思が遺されているのは遺族の負担軽減にもつながります。
遺品を捨てるということに罪悪感を持つ遺族は少なくありません。
故人の遺志に従って処分したと思えれば、罪悪感を持つことなく後悔することもないでしょう。
>>終活で断捨離するメリットを参考にして生前整理をすすめてみましょう。
遺品を捨てることの運気についてQ&A
遺品を捨てることの運気についてQ&Aで紹介します。
亡くなった人の物は処分した方がいい?
亡くなった人の物は処分した方がいいでしょう。
なぜなら、遺品を片付けることで心の整理がつきやすくなるからです。
遺品整理では故人との思い出や感情に向き合い、心の整理をすることも重要なことです。
また、遺品を遺しておくことで盗難や衛生状態の悪化など、トラブルになることもあります。
大切な思い出の品などは、保管して大切に使うことを検討してもいいでしょう。
遺品を捨てる際は、自分の気持ちに向き合い後悔しない形で慎重に行いましょう。
>>亡くなった人の物は処分した方がいいの記事で詳しく紹介しています。
亡くなった人の物を使う風水・スピリチュアルな意味は?
亡くなった人の物を使うのは、風水・スピリチュアルの考え方で問題ありません。
遺品を大切に扱うことでお守りのような効果を感じたり、ポジティブな気持ちになれる場合があるからです。
ですが、見たり身につけたりすることでネガティブな気持ちになるものは、手元に置かないほうが良いかもしれません。
風水・スピリチュアルの考え方では、基本的に遺品は捨てた方が良いとされています。
ポジティブな気持ちにならないものは、適切に処分することで新しいエネルギーが流れ込んでくるといわれています。
亡くなった人の服を着る風水の意味は?
亡くなった人の服を着ることは、故人のエネルギーを受け取りつながりを感じることができると考えられています。
楽しかったことを思い出して癒されることもあるでしょう。
ですが、ネガティブな感情になったり周囲の反応が好意的でない場合は、亡くなった人の服を着るのは控えた方が良い場合もあります。
形見の指輪についてスピリチュアルな意味は?
形見の指輪については、亡くなった人のエネルギーや思いを引き継ぐというスピリチュアルな意味があります。
指輪は持ち主との感情的な結びつきを強く象徴するものです。
大切にすることで、大切な人を失った悲しい気持ちや喪失感を乗り越える手助けをしてくれるでしょう。
お守りとしての効果をもたらすとも考えられています。
亡くなった人の衣類の処分時期はいつがいい?
亡くなった人の衣類の処分時期は、気持ちの整理がついてから行うと良いでしょう。
一般的には四十九日や一周忌など、親族が集まるタイミングで行われることが多いようです。
賃貸物件など、部屋を明け渡すために急いで遺品整理をしなければならないといった事情がないなら、気持ちが落ち着いてからで問題ありません。
遺品整理での衣類の処分については>>遺品整理の衣類処分の記事を参考にして下さい。
まとめ
遺品を捨てると運気が上がるとは言い切れません。
これは、大切に使うことで気持ちが落ち着いたり故人を偲ぶことができるものもあるからです。
ですが、古いもの・必要ないものを捨てることによって心の整理がつき、新しいスタートを切れるという考え方もあります。
遺品をそのままに放置しておくと管理に手間がかかったり、トラブルの元になる可能性もあります。
後悔しない形で遺品整理を行うことが重要です。
遺品整理・生前整理にお悩みの方は、遺品ドット東京に気軽に問い合わせてみてくださいね。