遺品整理業者には悪質な業者もいるので注意が必要です。
被害にあわないためには、優良業者をしっかり見極めることが重要です。
悪質でやばい業者は、見積もりが極端に安かったり公式サイトの情報が少ないなどの特徴があります。
複数の業者から見積もりを取り、費用の相場や作業内容の確認をすることで被害を防ぐことができるでしょう。
悪質業者のトラブル事例・被害を防ぐポイントも紹介しますので参考にしてください。
遺品整理はやばい業者もいる
遺品整理の業者には、悪質な業者がいるので注意が必要です。
高齢化による遺品整理・生前整理の需要が高まるにつれ、遺品整理は儲かるとして事業を始めた悪質な業者もいるからです。
2021年度に全国の消費生活センターなど寄せられた、遺品整理・不用品回収に関する相談は2,231件にも上ります。
画像引用:独立行政法人国民生活センター「不用品回収サービスのトラブル」
遺品整理の業界の質とモラルを是正することを理念とし、2011年に一般社団法人遺品整理士認定協会が設立されました。
ですが、協会に所属しない事業者もあり、詐欺などの被害にあった事例も多いです。
やばい遺品整理業者のトラブル事例
悪質な遺品整理業者によるトラブルにはどんなものがあるか、事例を紹介します。
- 盗難
- 無許可営業
- 高額請求
- 強引な契約
- 粗雑な作業
遺族がつらい時期につけこんだ悪質業者による事例を、トラブルに合わないように確認しておきましょう。
盗難
遺品整理の作業中に、遺族のすきを狙って現金や貴重品を盗むケースがあります。
高価なものを持ち去って、勝手に売却してしまう可能性も。
故人の持ち物を、遺族が把握しきれていないこともあります。
遺品整理に立ち会えない場合は、特に注意する必要があります。
作業中に遺品をネコババされたという被害もあります。
一人暮らしの母が亡くなり家を処分することになりました。
辛すぎて片付けができなかったので業者に依頼することに。
一軒家に4人くらい来て50万円くらいかかりました。
作業が終わったころに母の大事にしていた宝石がタンスがあったことを思い出し、見てもらいましたがないといわれました。
処分する袋を探そうとしましたが「もう無理ですよ」といわれてしまって……。
後日その業者が逮捕されたという話を聞きました。
母の宝石も盗まれてしまったのかも、と悲しい気持ちになりました。
50代女性
無許可営業
必要な認可を受けていないのに、遺品整理人としてごみ処理などのサービスを行う業者もいます。
遺品整理などで出たごみの処理は、行政から認可を受けた業者のみが対応できます。
悪質な業者は、適切な知識やスキルがないので、空き地や山林に不法投棄するケースもあります。
ゴミに個人を特定できるものがあった場合、遺族が不法投棄の罰を受ける可能性もあります。
資格や届け出があるかどうかは、ホームページで必ず確認しましょう。
亡くなった祖父の遺品を整理し、業者に持って行ってもらいました。
1か月後くらいに警察から電話がかかってきて、私が不法投棄をしたとのこと。
不法投棄されたのは祖父のコレクションで、業者がきちんと処分すると言って持っていたものでした。
山の中でまとめて捨てられていて、一緒に祖父の名前の入った書類が見つかったことから連絡がきたようです。
警察に業者に依頼した話をして、業者に連絡をしましたがすでに電話は使われていなくて連絡はつかず。
見積もりも領収書も出さないような業者に依頼するなと、警察に注意されてしまいました。
40代男性
高額請求
作業終了後に高額請求をするケースもあります。
- 必要のない作業を勝手に行い、報酬を上乗せ請求する
- トラックに荷物を載せ終えた後に高額な請求をする
- 事前の見積もりに無かった費用を請求する
作業後で断ることが難しく、脅すような言動で支払いを求めてくる場合も。
一人暮らしの父が亡くなり、2DKのマンションの片付けを業者に依頼しました。
見積もりでは20万円でしたが、作業後35万円の請求をされました。
実際にやってみたら予想以上にゴミが多かった・手間のかかるものが多かったなど言われて困りました。
文句を言ったら、「じゃあすべて部屋に戻すので20万円払ってください」といわれて……。
結局35万円払いましたが、釈然としないおもいが残りました。
40代女性
強引な契約
見積もりをした後、契約するまで長時間居座ったり、怒鳴って強引に契約しようとするケースもあります。
脅迫のような言動や、依頼者の逃げ場を無くすような手段で契約させようとする悪質な業者も報告されています。
中には反社会勢力が運営しているケースもあり、詐欺や脅迫などの被害も。
単身の高齢者や女性などが狙われやすいようです。
実家の片付けの見積を複数社に依頼しました。
ある業者に「他にも見積もりを取っているので、依頼する場合は後日連絡します。」といったら態度が急変。
玄関に座り込んで契約するまで帰らないと大きな声を出されてしまって……。
タイミングよく夫が帰ってきて、警察を呼ぶと言ったらすぐに帰りました。
ホームページで業界最安値をうたっていた業者だったのですが、しばらくするとホームページがなくなっていました。
見積もりを頼む前に、口コミとかの調査もしておけばよかったと思います。
40代女性
粗雑な作業
粗雑な作業による遺品の破損や家屋に傷をつけられるケースもあります。
遺品整理において、大型家具や家電を移動させる際は、壁や床を傷つけないように養生を施し丁寧に扱うのが基本です。
悪質な業者は個人を供養する気持ちがないので、適当に扱ってしまうでしょう。
仕分けも適当なので、重要書類など捨ててはいけないものを誤って処分してしまうなど、取り返しのつかない事態に陥ることもあります。
大切な人を失って悲しい気持ちのところに、粗雑に作業をされて辛い思いをしてしまうこともあります。
父が亡くなって遺品の処分を業者に依頼しました。
大切に使っていたものを投げるように片付けていく様子に、いたたまれない気持ちになり
ちょっと注意をしたら「どうせ捨てるんで」といわれ唖然としました。
結局途中で作業はやめてもらいましたが、遺品を山積みにされて作業が大変になりました。
50代女性
やばい遺品整理業者の特徴
悪質な遺品整理業者にはいくつか特徴があります。
- 見積もりが極端に安い
- 過去に行政指導や処分を受けている
- 対応が不誠実
- 実績が少ない
どんな特徴か確認して、悪質な事業者に依頼しないように気を付けましょう。
>>遺品整理業者の優良業者おすすめランキングを参考にして下さいね。
見積もりが極端に安い
見積もりの料金が極端に安い場合は注意が必要です。
これは、作業が終わってから高額な費用を請求される可能性があるからです。
最初に安い料金を提示しておいて、勝手に必要のない作業の費用を上乗せしてくるトラブルもあります。
現場に来ないで電話だけで見積もりを済まそうとする業者も要注意です。
遺品整理の費用は、間取りや処分する物の量で大きく変わります。
複数の業者から見積もりを取って、相場を確認することが重要です。
過去に行政指導や処分を受けている
悪質な遺品整理業者の場合、過去に行政から指導や処分を受けている場合があります。
- 詐欺や不正を行った
- 適切な認可を受けずに営業した
など、規定を破ったことのある業者は避けた方が良いでしょう。
事業者の行政処分歴はインターネットで調べられるので、依頼前にチェックしておくことをおすすめします。
公式サイトの情報が少ない
悪質な遺品業者の公式サイトは、情報が少ないという特徴があります。
これはトラブルが起きた場合は、すぐにサイトを削除して足がつかないようにしているからです。
- 事業所の住所や連絡先
- 料金についての詳細
- 実績の紹介
以上のものがサイトで紹介されていない場合は要注意です。
孤独死の場合などは特殊清掃が必要になります。
特殊清掃に対応しているかどうか、公式サイトでチェックしておきましょう。
公式サイトに必要な情報が記載されているかは確認が必要です。
対応が不誠実
問いあわせた時の対応が不誠実な事業者もおすすめしません。
こういった業者は曖昧な説明しかしないので、後で高額請求をする可能性があるからです。
費用や作業内容など、不明なことは事前に丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。
専門知識を持った遺品整理士は、遺族の心に寄り添うサービスの提供が期待できます。
処分ではなく、遺品を大切に扱ってくれることは、遺族の気持ちを整理するサポートにもなります。
やばい遺品整理業者の被害を防ぐポイント
悪質な遺品整理業者の被害にあわないように、業者を選ぶ際に気を付けたいポイントを紹介します。
- 資格や届け出をチェックする
- サイトの情報や口コミを確認する
- 接客態度を確認する
- 複数社から見積もりを取る
- 事前に貴重品をリスト化しておく
ポイントを抑えることで、優良業者を見極めることができますよ。
遺品整理をいつから始めるかは、49日を過ぎてからなど遺族が落ち着いたタイミングで問題ありません。
遺品整理業者を選ぶ際は>>遺品整理業者の選び方の記事も参考にしてください。
資格や届け出をチェックする
資格や許可証など届け出を確認しましょう。
- 古物商許可証
- 産業廃棄物処理業
- 遺品整理士
など、資格や許可証の記載が公式サイトにある業者がおすすめです。
こういった資格などがある業者は、法的な知識や遺品整理に向き合う心構えなどを持っているからです。
遺品整理士という資格は、遺品整理の作業を行うのに必須の資格ではありません。
ですが、この資格は優良業者の証です。
サイトの情報や口コミを確認する
サイトの情報や口コミを確認することも有効です。
過去にサービスを受けた人の口コミや評判は、信頼できる業者を選ぶヒントになるからです。
GoogleマップやSNS、自社サイトにある口コミをチェックしてみましょう。
遺品整理業者に価値のある遺品をネコババされたという口コミもあります。
対応の悪い業者のせいでうつになったという声も。
口コミを確認して信頼できる業者を選びましょう。
接客態度を確認する
丁寧に接客してくれるかどうかもチェックしましょう。
問い合わせに対して雑な対応をしたり、質問への回答があやふやな場合は悪質な業者かもしれないからです。
費用や作業内容を問い合わせた時、丁寧にはっきりと受け答えをしている業者がおすすめです。
信頼できる業者かどうかは、接客態度や対応によっても確認できます。
契約を急かしたり不誠実な対応をする業者には依頼しないほうが良いでしょう。
遺品を自分で捨てられない場合、親身になって相談に乗ってくれるか確認することが大切です。
複数社から見積もりを取る
見積もりを依頼してみましょう。
明確な見積もりであること、不明点に納得のできる回答があるかどうかで優良業者か見極められるからです。
正確な費用を見積もるために、現場で見積もりをしてもらうことが重要です。
- 見積もりの後に強引に契約を迫らないか
- 提示された料金は相場であるか
- 追加料金が発生しないか
上記は必ず確認してください。
遺品整理にかかる費用については>>遺品整理の費用の相場で詳しく紹介しています。
事前に貴重品をリスト化しておく
把握している貴重品は事前にリスト化しておきましょう。
貴重品や思い出の品が紛失・盗難するなどしたりもめるのを防げるからです。
できれば、業者に依頼する前に貴重品は保管しておくことをおすすめします。
あらかじめ貴重品を分別する際は>>遺品整理で捨ててはいけないものを参考にして下さい。
やばい遺品整理業者の被害にあったときの対処法
やばい悪質遺品整理業者の被害にあってしまったときの対処法は以下です。
- 消費者センターに相談する
- 警察に相談する
消費者センターに相談する
悪質業者かもしれないと怪しいと思ったり、被害にあってしまった場合には消費者センター(消費生活センター)に相談しましょう。
消費者センターは国民生活センターと連携して、消費者被害の相談などの業務を行う機関。
消費者センターへの相談は、消費者ホットライン「188」に電話をすると最寄りのセンター窓口につながります。
見積もりや領収書などの書類は、不当な高額請求をされた証拠になります。
発行された書類は、コピーをとって保管しておくことがおすすめです。
警察に相談する
見積もり後、契約するまで帰らないと居座ったり、怒鳴って脅かしてくるような場合は警察に連絡しましょう。
こういった行為は脅迫罪や不退去罪に当たるケースもあるからです。
ボイスレコーダーに会話を録音するなど、証拠を残しておくことが重要です。
まとめ
遺品整理の業者には悪質な業者もいます。
やばい悪質な業者は、見積もりが極端に安かったり公式サイトの情報が少なかったりなど特徴があります。
被害にあわないように、依頼する前に公式サイトや対応をチェックして優良業者を見極める必要があります。
遺品ドット東京なら、遺品整理士が在籍しているので法的な知識があり、遺族の心に寄り添うサポートを受けることができます。
大切な遺品の取り扱いも、安心して任せることができますよ。
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