遺品整理をしていて、また使えそうなものはリサイクルしたいと思う遺族は多いです。
故人の使っていたものを、必要としている人に使ってもらいたいという気持ちがあるからです。
遺族にとっては不用品でも、リサイクルして誰かに使ってもらえれば故人もうれしいはずですね。
買取をしてもらえれば、遺品整理にかかる費用に充てることもできます。
遺品をリサイクルする場合は注意が必要なものもあるので、自治体のルールに従って処理していくことが大切です。
- リサイクルできるもののリサイクル方法
- 遺品の買取業者の種類
- 遺品の買取業者の選び方
遺品整理・生前整理をするにあたり、リサイクルを検討している方の参考になれば幸いです。
遺品整理はリサイクルがおすすめ
遺品整理でまだ使えるものはリサイクルするのがおすすめです。
不用品と思えるものも、リサイクルで買取してもらうことで遺品整理の費用を抑えることができるからです。
遺品整理をしていて、遺品を処分するにあたってできればリサイクルしたいと思う方も多いです。
遺品の中でリサイクルできる物の、リサイクル方法について解説していきます。
- 家電4品目
- 小型家電
- 衣類
- 漫画・書籍
- 家具
遺品整理をしていて買取してもらえそうなものが出てきたらどうすればいいか、参考にしてくださいね。
家電4品目
家電4品目(冷蔵庫・エアコン・洗濯機・テレビ)はリサイクルするには注意が必要です。
家電4品目は、「家電リサイクル法」という法律で処分方法が決められているからです。
製造メーカーによって、リサイクル料金は異なるので確認が必要です。
家電4品目のリサイクル方法は以下を参考にしてください。
- 家電量販店に持ち込む
-
購入した店舗に持ち込むと引き取ってもらえる
リサイクル料の他に収集・運搬費がかかる場合もある - 指定引きとり場所に持ち込む
-
家電リサイクル券に記入しリサイクル料を支払う
- 自治体へ依頼する
-
組合や協力店と連携して回収してくれる自治体もある
小型家電
家電4品目以外の28品目の家電が小型家電に分類されています。
携帯電話・カメラ・パソコン・ドライヤーなど、付属コードなどの電気で動く小さな家電製品
小型家電のリサイクル方法は以下を参考にしてください。
- 回収ボックス
-
公共施設やお店に設置されている。
全国約7,000か所にあり、携帯やカメラなど小さい小型家電が対象 - クリーンセンター
-
自治体運営のゴミ回収場所やクリーンセンターで回収
小型家電回収に対応したケースに入れて回収してもらえる
衣類
衣類のリサイクル方法は以下を参考にしてください。
- 回収ボックスで寄付する
-
大手衣類販売店で店頭に、要らなくなった衣類を回収ボックスが設置されている
発展途上の子供たちや、難民などの支援品として回収した衣類を送っている - 古着屋・リサイクルショップに売る
-
リサイクルショップなどに持ち込んで売却
着物を売る場合は着物買取専門店に持ち込むと、高額で買い取ってもらえる場合がある - フリマサイト・ネットオークションで売る
-
欲しい人が高額で買い取ってくれる可能性がある
配送や梱包などを自分でしなければならないので、量が多い場合は作業が大変
配送料もかかり、慣れていない人には負担かも
衣類の遺品整理については>>遺品整理の衣類処分で詳しく紹介しています。
漫画・書籍
漫画や雑誌などは再生紙としてリサイクルされます。
リサイクル方法は以下の方法があげられます。
- 自治体の資源回収
-
資源ごみの日にまとめて出す
- 集団回収
-
地域の町内会や子供会などの回収に出す
再生資源を集めて回収業者に出す - 新聞社・新聞販売店の回収
-
新聞の購読者から定期的に回収している
- 拠点回収
-
公共施設やスーパーなどの店頭にある古紙回収ボックスが設置されている
出した古紙の重さに応じたポイントがたまるところもある
家具
家具をリサイクルする方法は以下を参考にしてください。
- 自治体の粗大ゴミ収集に出す
-
状態の良い家具はリサイクル品として販売する自治体もある
- 家具の販売店・リサイクルショップで引き取ってもらう
-
買取・下取りしてくれる場合もある
家具は修繕やリメイクをして再度販売されることもあります。
木材の家具はリサイクル原料に加工され、金属は資源としてリサイクルされます。
自分で遺品をリサイクルする場合は、種類によって分けて回収してもらう必要があります。
遺品の量が多い場合は、まとめて回収・買取・リサイクルしてくれる業者を利用することも検討しましょう。
遺品のリサイクルができる買取業者の種類
遺品のリサイクルは買取業者に依頼すると、一度に片付けてもらえます。
リサイクルに対応している業者は以下のものがあります。
- リサイクルショップ
- 不用品回収業者
- 遺品整理業者
それぞれの特徴を確認しましょう。
業者ではありませんが、遺品のリサイクル方法としてフリマサイト・ネットオークションについても紹介します。
リサイクルショップ
リサイクルショップは、遺品を買い取ってもらえるのでお得なリサイクル方法です。
ですが、買い取ってもらえるものは限られています。
- 一度使用した食器・タオル・寝具などは衛生上買取されない
- 家電は5年以上経過したものは値段がつかない
- 不用品を引き取る際は処分費用がかかる
リサイクルショップによって、買取の基準は違うので事前に確認してから持ち込むとよいですね。
リサイクルショップはまだ使えるものを買取してもらえますが、すべての遺品を引き取ってくれるわけではありません。
出張サービスがある場合もありますが、持ち込むのが自力だと遺族には負担になります。
不用品回収業者
不用品回収業者は、依頼したものすべてまとめて引き取ってくれます。
搬出から対応しているので、遺品の量が多かったり大型の家具や家電を処分したい方の利用が多いです。
ですが、不用品とまだ価値のあるものも混ざった状態で引き取ります。
リサイクルしてほしいと思っている場合は、不用品回収業者の中でもリサイクルを積極的に行っている業者を選びましょう。
不用品回収業者は、不用で処分するものとして回収していくので、遺品を丁寧に扱うことは期待できません。
遺品整理業者
遺品をリサイクルしたいなら、遺品整理業者がおすすめです。
遺品整理業者は、リサイクルするものや処分する物も遺品として丁寧に扱ってくれるからです。
遺品の供養や貴重品の捜索など、遺族に寄り添ったサービスを提供しています。
大型の家具や家電などの搬出や回収、買取してリサイクルにも対応している業者も多いです。
ハウスクリーニングやリフォームなど、遺品整理のトータルサポートが期待できますよ。
おすすめの遺品整理業者は>>遺品整理の優良業者おすすめランキング10選を参考にしてください。
フリマサイト・オークション
フリマサイト・オークションを利用するのも、遺品のリサイクルにおすすめです。
自分で値段を付けられるので、より高値で売却できる可能性があるからです。
ですが、出品・梱包・配送などすべて自分でする必要があるので、手間がかかります。
いつ売れるかわからないので、長期間保管するスペースの確保や定期的な手入れもしなければなりません。
注意点としては、出品したものは遺品だということを明確にしておくこと。
売却後に遺品だとわかると購入者とトラブルになるかもしれません。
遺品をリサイクル・買取してもらうメリット・デメリット
遺品をリサイクルすることのメリット・デメリットは以下があげられます。
メリット | デメリット |
---|---|
ゴミを減らすことができる 買取で収益が得られる 必要な人に寄付できる 心理的負担が軽減される | 収益が必ずあるわけではない 時間と労力がかかる 悪質な業者とのトラブルの可能性がある |
メリット
- ゴミを減らすことができる
- 買取で収益が得られる
- 必要な人に寄付できる
- 心理的負担が軽減される
遺品をリサイクルして買取してもらえば、廃棄物として処理するものが減ります。
環境に配慮したいという思いでリサイクルを選ぶ遺族は少なくありません。
リサイクル業者に買取してもらうことで、収益を得られることもメリットです。
遺品整理の費用に充てることができますね。
売却価値が無くてもまだ使える遺品は、必要な人やコミュニティに寄付することができます。
故人の遺品を捨てることへの罪悪感など、遺族の心理的負担が軽減されることは大きなメリットといえるでしょう。
デメリット
- 収益が必ずあるわけではない
- 時間と労力がかかる
- 悪質な業者とのトラブルの可能性がある
遺品整理をリサイクルするデメリットとしては、必ず収益があるわけではないということがあげられます。
時間と労力をかけてリサイクルをしても、かえって処分費が発生する可能性も。
リサイクル業者の中には悪質な業者もいます。
トラックにすべて詰め込んでから、追加料金として高額請求をするというトラブルもあるようです。
悪徳業者に依頼して被害にあわないように、業者に依頼する際は優良業者を選ぶようにしましょう。
遺品整理の買取業者の選び方
遺品整理の買取業者の選び方を紹介します。
優良な業者を選ばないとトラブルになる可能性もあるからです。
悪質な業者に依頼しないように業者選びは慎重に行いましょう。
選び方は>>遺品整理業者の選び方の記事も参考にしてください。
相見積もりを取る
複数の業者に相見積もりを取ることが大切です。
理由としては、費用の相場を把握し比較検討することができるからです。
見積もりに足りない項目がないか、必要のない費用が追加されていないかを確認しましょう。
見積もりの際の接客態度から、不誠実な業者を見極めることができます。
許認可・資格の確認
業者を選ぶときは、許認可・資格の確認が大切です。
遺品・不用品の回収や買取には必要な許可や資格があるからです。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
-
一般家庭からの不用品の回収・運搬
- 古物商許可
-
遺品・不用品の買取
これらの許可がある、もしくは許可のある業者と提携している業者を選びましょう。
遺品整理を依頼するなら、遺品整理士の在籍している業者がおすすめです。
遺品整理を行うための専門知識があり、相続など遺族の悩みのトータルサポートが期待できます。
作業実績・口コミの確認
作業実績や評判も選ぶポイントになります。
ホームページに会社概要や作業実績を詳細に記載している業者は信頼性が高いからです。
依頼したい状況に近い作業実績から、費用や作業時間の大まかな目安がわかります。
ホームページやグーグルマップ・SNSなどの口コミから、実際に利用した人たちの評判を参考にしてもいいですね。
対応の丁寧さ
問いあわせた時・見積もりの時の対応の丁寧さも、選ぶときは確認しましょう。
対応が丁寧でない業者は、誠実な作業をしてくれない可能性が高いからです。
悪質な業者は、質問に対して横柄な態度を取ったり、契約が取れるまで高圧的に迫る場合もあります。
優良な業者を選ぶために>>遺品整理のやばい業者トラブルの記事も参考にしてください。
料金の明確さ
料金が明確であることも、業者を選ぶ際には重要です。
理由としては、見積もりの料金が明確でない場合、最終的な請求が高額になる可能性があるからです。
どんな作業にどれくらい費用がかかるのか、明確にわかる業者を選びましょう。
すべての作業が終わってから高額請求をする悪質な業者も存在しています。
料金についての疑問は見積もりの段階で解決できる、優良な業者に依頼したいですね。
遺品のリサイクル・買取は遺品整理業者がおすすめ
遺品をリサイクルするなら、遺品整理業者がおすすめです。
なぜなら、遺品の仕分けから処分・買取・回収をスムーズに対応してくれるからです。
遺品整理を自分で行うと、作業に慣れていないので時間がかかりがち。
リサイクルするものと不用品とを仕分けるのも大変な作業になります。
大型の家具などの搬出などは力のいる作業になるので、プロのサポートが必要です。
ですが、故人の使っていたものを乱雑に扱われると、遺族はやるせない気持ちになるかもしれません。
遺品整理業者は遺品を丁寧に取り扱うので、安心して任せることができます。
遺品整理の作業は遺族にとって、精神的・肉体的に負担がかかります。
不用品となった遺品も、必要としている人に使ってもらいたいという遺族の気持ちによりそう、リサイクルを積極的に行う業者を選びたいですね。
まとめ
遺品をリサイクル・買取することで、故人の使っていたものを必要としている人に使ってもらいたいという気持ちがかないます。
遺品の中にはリサイクルには注意が必要なものもあるので、自治体のルールに従って処理していくことが大切です。
遺族にとって、不用品であってもゴミとして扱われると悲しい気持ちになるものもあるでしょう。
遺品整理業者は、遺品を故人の大切な思い出の品として丁寧に扱って、適切に片付けのサポートを行います。
遺品ドット東京は、経験豊富な遺品整理士の在籍している遺品整理業者です。
遺族の気持ちに寄り添ったアドバイスや作業が期待できます。
遺品整理に悩みがあるなら、気軽に相談してみてくださいね。