遺品整理はいつから始めるか、明確に時期やタイミングは決まっていません。
法的には規定がありませんが、なるべく早めに行い、親族が集まるタイミングがおすすめです。
一人で勝手に遺品整理をしてしまうと、捨ててはいけないものや親族にとって大切なものを捨ててしまう可能性があります。
親族の了承を得てから遺品整理を始めていきましょう。
いつから始めるべき悩んだ場合の時期、遺品整理の注意点も紹介していますので参考にしてください。
遺品整理はいつから始めるべきか時期を解説
遺品整理はいつから始めるべきという明確な決まりはありません。
理由としては法律上の期限はないからです。
タイミングは相続人の任意です。
ですが、賃貸物件で住居の明け渡しが必要な場合は、できるだけ早く始めた方が良いでしょう。
いつから遺品整理を始めるか悩んだ場合は、以下のタイミングで行うのをおすすめします。
- 葬儀後(亡くなった7日後~)
- 社会保険・役所関連等の手続き後(亡くなった14日後~)
- 四十九日法要の後(亡くなった49日後~)
- 相続放棄の期限前(亡くなった3か月以内)
- 相続税の申告期限前(亡くなった10か月以内)
- 気持ちが落ち着いてから
期限が決まっていないからといって先延ばしにしておくと、思わぬトラブルになる場合もあります。
適切な時期に遺品整理を開始するようにしましょう。
葬儀後(亡くなった7日後~)
葬儀後に遺品整理を開始するのが、一番早いタイミングです。
葬儀が終わって、死亡届の提出など、死亡直後の手続きが完了してすぐに遺品整理を始めるケースです。
故人が賃貸物件や施設に住んでいた場合は、なるべく早めに遺品整理を始める必要があります。
賃貸物件は物件を明け渡すまで家賃が発生しますし、施設の場合は退所期限が定まっているところもあります。
いつ頃遺品整理をするか、処分方法などだけでも決めておくとスムーズです。
社会保険・役所関連等の手続き後(亡くなった14日後~)
社会保険・年金など役所関連の手続きが完了したタイミングで遺品整理を始めても良いでしょう。
この手続きは14日以内にする必要があり、ひと段落といえるからです。
健康保険・年金の手続きは以下の内容です。
- 健康保険
-
故人の住所地の役所に、資格喪失届を提出し健康保険証を返却する
- 年金
-
老齢基礎年金・老齢厚生年金を受給していた場合は、最寄りの年金事務所か年金相談センターで需給停止の手続きを行う
四十九日法要の後(亡くなった49日後~)
四十九日法要の後に遺品整理を行うことも多いです。
親族が多く集まる四十九日の法要は、故人の弔いの区切りであり、遺品整理について相談できる絶好の機会だからです。
集まったタイミングで話し合うことで、お互い納得して遺品整理を行え、トラブルを防ぐこともできます。
他の親族の了承を得ないまま、一人で遺品整理を行うと大切なものも捨ててしまう可能性があります。
また、相続に関するトラブルを回避するために、親族みんなで納得できる形見分けについて相談しましょう。
49日前に遺品整理をする際は遺品整理は49日前がおすすめの記事を参考にして下さい。
相続放棄の期限前(亡くなった3か月以内)
亡くなった3ヶ月以内に遺品整理を行うというのも、一つの目安になります。
これは、相続放棄を行える期限が3ヶ月以内だからです。
遺産相続には
- 単純承認
- 相続放棄
- 限定承認
を選択しなければなりません。
- 単純承認
-
すべて相続する
- 相続放棄
-
すべて相続しない
- 限定承認
-
一部を相続する
限定承認や相続放棄を選択したい場合は、3ヶ月以内に申し立てをする必要があります。
何もしなければ単純承認となります。
故人に借金があった場合、財産額を確認して相続の承認方法を選択することが重要です。
相続放棄に関しては遺品整理は相続放棄したらできないを参考にしてください。
相続税の申告期限前(亡くなった10か月以内)
相続税の申告期限前に遺品整理をすることを検討しましょう。
相続税の申告と納税は、死亡してから10か月以内に行う必要があるからです。
期限を過ぎてしまうと、延滞税など付帯税が課される可能性があります。
相続税を算出するために、遺品整理を行って遺産の評価総額を把握しましょう。
銀行通帳や保険・不動産関係の重要な書類は早めに保管し、土地や建物は査定が必要になります。
いつまでに遺品整理を行うかは、相続税の申告・納税に間に合う時期を検討してくださいね。
気持ちが落ち着いてから
気持ちが落ち着いてから、と時期を決めても良いでしょう。
整理しようとしても、故人との思い出があふれて処分が進まない場合もあるからです。
親の遺品整理の場合、遺族の気持ちが落ち着くまで時間がかかる場合もあります。
ですが、あまり日時が経ってしまうと何が重要なのかがわからなくなる可能性も。
すぐに片づけ作業に取り掛からないとしても、目安の日時は決めておくことが大切です。
遺品整理の注意点
遺品整理を行う時期はそれぞれのタイミングで問題ありませんが、後々困ったことにならないように遺品整理の注意点を確認しておきましょう。
注意するポイントを紹介します。
- 対応するべき手続きは早めにやる
- 遺品を分類する
- 迷うものは保留にする
- トラブルに気を付ける
遺品整理は建物の大きさによっては期間が長くなる場合もあります。
いつまでに終わらせるか、親族で相談しながら進めていきましょう。
対応するべき手続きは早めにやる
遺品整理はそれぞれのタイミングで問題ありませんが、早めに対応しなければならない手続きがあります。
例として以下があります。
- 死亡届の提出
- 健康保険証の返納
- 年金受給権者死亡届の提出(故人が年金受給者の場合)
- 世帯主変更届
- ガス、水道、電気などの公共料金の解約
- 携帯電話の解約
- 加入していた保険の変更手続き
上記の手続きは期限が決まっているものおあります。
放置しておくと費用がかかってしまうものも、早めに手続きした方が良いですね。
水道や電気などの料金は、解約してしまうと遺品整理の際に使えなくなります。
遺品を分類する
遺品はわかりやすく分類しておきましょう。
捨ててはいけないものを捨てることを防ぎ、効率的に作業を進めることができるからです。
- 貴重品
- 思い出の品
- 判断を付けられないもの
- 不用品
上記に分類して作業を進めていきましょう。
貴重品など重要なものは、誤って捨ててしまわないようにしっかり保管しましょう。
思い出の品などは、きれいな状態で保管しておきたいですね。
親族にとって大切なものがあるかもしれないので、親族がそろったときに確認しながら整理するのがおすすめです。
不用品は自治体ごとのルールに従って、少しずつ処分していきます。
形見分けに関しては遺品整理での形見分けのマナーを参考にして下さい。
迷うものは保留にする
はっきりと分類できずに迷った場合は、いったん保留にしましょう。
迷ってばかりだと作業がすすめられないからです。
捨ててしまった後で必要になる場合もあるので、迷うものは一度保留にすることをおすすめします。
気持ちの整理がつけば捨てられるものもあります。
思い出があるから迷う場合も、保留することで気持ちも落ち着くでしょう。
トラブルに気を付ける
遺品整理をする場合はトラブルに注意する必要があります。
親族への確認を怠っって禍根が残ったり、業者の被害にあう場合があるからです。
親族の了承を得ずに勝手に遺品整理を行うと、トラブルに発展することがあります。
遺品整理を業者に依頼した場合も、悪質な業者に気を付ける必要があります。
盗難や破損、高額請求など悪質な業者による被害があります。
悪質な業者については遺品整理のやばい業者トラブルで詳しく紹介しています。
優良業者を見極めて依頼することと、貴重品などは保管しておくなど紛失するトラブルを回避する工夫が必要です。
遺品ドット東京は経験豊富な遺品整理士によるサービスを受けられるので、安心して任せることができます。
専門的知識が必要な場合も適切な処置を行い、遺族によりそったサポートを受けられますよ。
まずは気軽に相談からしてみてくださいね。
遺品整理はいつからについてQ&A
遺品整理はいつからについてQ&Aで紹介します。
遺品整理で捨ててはいけないもの
遺品整理で捨ててはいけないものは以下です。
- 遺言書
- 財産分与で必要なもの
- 身分証明書
- 年金手帳
- 印鑑
- 仕事関係の書類
- 鍵
- 請求書・支払通知書
- デジタル遺品
一人で勝手に遺品整理をせずに、遺族や家族に相談しながら進めることが重要です。
上記の他にも捨てないほうが良いものもあります。
詳しくは遺品整理で捨ててはいけないものを確認
亡くなった人の物は処分した方がいい?
亡くなった人の物は処分した方が良いでしょう。
なぜなら、いつまでも放置することは様々なトラブルを起こす可能性があるからです。
使わないものを置いておくとホコリやカビが発生し、不衛生な状態になる場合もあります。
故人が一人暮らしだった場合、空き家を放置すると火事やトラブルの原因にもなるでしょう。
遺品を見ることで悲しくなったり喪失感を持ち続けたり、心に負担がかかる場合もあります。
遺品を処分することで遺族の精神的負担を減らせるという意味でも、遺品は処分した方が良いといえます。
処分に関しては亡くなった人の物は処分した方がいいの記事で詳しく紹介しています。
亡くなった人の服を着る・捨てることの風水的な意味は?
亡くなった人の服を着ることは風水的には良いとは言えません。
なぜなら、亡くなった人の物を身につけると、故人の想いや残っているエネルギー・波動に影響を受ける可能性があるからです。
故人の想いや、残っているエネルギーや波動に影響を受ける可能性があるからです。
亡くなった人の服や財布など、身につけることでマイナスの気分になる場合は良くない影響を受けます。
その逆に、亡くなった人の物を身につけることで、故人に思いを通わせ、懐かしさややさしさなどプラスのエネルギーを感じる場合は良い影響を受けます。
亡くなった人が大切に使っていたものを、遺族が受け継いで大切に扱うことは故人にとってもうれしいことのはずです。
風水的な意味の解釈は色々あるので、自分にとって亡くなった人の物がどんな存在なのかで使うかどうか決めましょう。
遺品整理の衣類については遺品整理の衣類処分も確認してみましょう。
遺品を捨てると運気が上がる、下がるということも気にしないほうが良いでしょう。
まとめ
遺品整理をいつから始めるかは、親族があつまり相談しやすいタイミングが良いでしょう。
いつやらなければならない、という時期は明確に定められていないからです。
ですが、死亡届や健康保険・年金の手続き、相続税の申告期限など期限が決まっているものもあります。
そういった手続きを考慮して、なるべく早めに遺品整理を行ってくださいね。
一人で勝手に遺品整理をすると、親族のトラブルに発展する場合もあります。
必ず親族などほかの相続人の確認を取りながら進めていきましょう。
自分で遺品整理をするのが難しい場合は、遺品整理業者に依頼することも検討してください。
遺品ドット東京は、専門的知識のある遺品整理による真心のこもったサービスが期待できます。
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