遺品整理業者を選ぶ際、必要な許認可・資格がある業者を選ぶことが重要です。
遺品整理士の資格は国家資格ではありませんが、資格のある業者は信頼性が高い証明になります。
遺族の気持ちに寄り添った、高品質なサービスの提供も期待できるでしょう。
- 遺品整理業者に必要な資格
- 遺品整理業者を選ぶポイントとなる資格
- 遺品整理士のいる業者を選ぶメリット・デメリット
優良な遺品整理業者を選ぶ参考にして下さい。
遺品整理士の資格がある業者が安心
遺品整理を業者に依頼する際は、遺品整理士の資格のある業者を選ぶとよいでしょう。
なぜなら、遺品整理士は遺品整理に関する専門知識があるので、大切な遺品を安心して任せることができるからです。
遺品整理業は無資格・無免許でも開業できます。
中には必要な免許を持たずに営業している業者もいるので、注意が必要です。
遺品整理士の資格については、以下を参考にして下さい。
項目 | 内容 |
---|---|
資格の種類 | 民間資格 |
発行団体 | 一般社団法人 遺品整理士認定協会 |
難易度 | 合格率65% |
資格 | 誰でも申し込み可能 |
認定方法 | 遺品整理士認定協会発行の教本・DVD・資料集による講座の受講後、レポート提出を行って合格通知を得る |
遺品整理士の資格は難しい資格ではありませんが、合格すると遺族に代わって法規制に遵守した遺品整理を行えると認定されます。
- 遺品整理業に対する正しい対応を身につけている
- 遺品整理業に関する正しい理解を世の中に広められる
- 不用品の解体・仕分け・処理
- 家財道具の運び出し
- 簡易的な清掃 など
不用品回収業者や清掃業者と違うところは、遺品整理士は遺族の気持ちを尊重して丁寧に遺品を扱うことです。
遺品整理の資格を取得する方法はこちら
- WEBか電話で養成講座を申し込む
- 教本・DVD・問題集が届く
- 遺品整理士養成講座を受講
- 問題集に沿って課題レポートを作成
- レポートをWEBか郵送で提出(レポート提出期限は2ヶ月/無料で更新可能)
- 合格通知発送(約2か月後)
- 認定手続き
遺品整理士養成講座を受講するのには、入学金25,000円が必要になります。
合格した際は認定手続きを含む会費が7,000円です。
遺品整理士は国家資格ではない
遺品整理士は、「一般財団法人遺品整理士認定協会」の認定資格です。
国家資格ではなく民間の資格になります。
廃棄物処理方法や、遺品の取り扱いや遺品整理に関係する法律について講義を受け、合格した人が取得できる資格です。
遺品整理業者に必要な資格
遺品整理業者に必要な許認可・資格は以下になります。
- 一般廃棄物収集運搬許可
- 産業廃棄物収集運搬許可
- 古物商許可
一般廃棄物収集運搬許可は委託や連携が可能なので、必ずしも遺品整理業者が許可を持つ必要はありません。
ですが、適切な営業を行っているか確認する必要はあります。
それぞれ紹介します。
一般廃棄物収集運搬許可
「一般廃棄物収集運搬許可」は市区町村から与えられる許可です。
これには2種類あります。
- 家庭系一般廃棄物
- 事業系一般廃棄物
遺品整理では主に「家庭系一般廃棄物収集運搬許可」が必要です。
この許可がないと、家庭から不用品などの廃棄物を持ち出して処分することができません。
ほとんどの自治体で「家庭系一般廃棄物収集運搬許可」の新規取得を受け付けていないので、多くの業者はこの許可を持っていません。
産業廃棄物収集運搬許可
「産業廃棄物収集運搬許可」は、都道府県知事から与えられる許可です。
家庭から出る廃油やガソリン・塗料・タイヤなどは産業廃棄物とみなされるので、遺品整理の際に必要になります。
産業廃棄物は回収しない業者もいるので、依頼する際は確認しましょう。
産業廃棄物収集運搬許可は有効期限があります。
許可を持っていても期限切れになっているケースもあるので確認が必要です。
古物商許可
古物商許可は、買取を行うために必要な許可です。
項目は13種類あり、買い取れる品種が決まっています。
遺品整理業者が適正に買取に対応するためには、古物商許可は必須です。
「古物商許可」が無い業者は適切な運営ができていない可能性が高いと判断できます。
遺品整理業者を選ぶポイントとなる資格
遺品整理業者を選ぶ際に、以下の資格のある業者からは高品質なサービスが期待できます。
- 遺品整理士
- 遺品供養士
- 終活カウンセラー
- 相続診断士
- グリーフケアアドバイザー
持っていなくても法律違反にはなりませんが、信頼できる優良業者を選ぶポイントになります。
遺品整理士
「一般財団法人遺品整理士認定協会」の認定資格です。
遺品整理士の資格は国家資格ではありませんが、遺品に関する一定の知識とノウハウを資格取得することで身につけることができます。
悪質な業者によるトラブルを避けるため、優良な遺品整理業者に依頼したいと思う人にとって、遺品整理士の資格は悪徳業者でないことの証明になります。
遺品供養士
「一般社団法人遺品供養カルチャー協会」が発行している民間資格。
口座を申し込んで試験に合格すると取得できる資格です。
供養に関する知識を正しく学び、遺族をサポートするグリーフケアを実践。
遺品供養士には供養を中心とした遺品整理に関する知識があります。
- 葬送儀礼
- 相続
- 孤独死
- デジタル遺品整理
などの専門知識を持っています。
終活カウンセラー
「終活」に関して、カウンセラーとしてじっくり話を聞けるスキルを身につけることができる「一般社団法人 終活カウンセラー協会」の認定する資格。
終活に関する悩みの中身を見極め、どんな案内が必要か的確にこたえることができる専門家です。
相談者の気持ちの整理のお手伝いができるスキルを持ち気持ちに寄り添うことができます。
生前整理で何から始めればよいかわからないなどの悩みもサポートしてくれます。
相続診断士
「一般社団法人 相続診断協会」の認定する資格。
相続に関する基本的な知識を身につけ、相続診断を行います。
相続問題についてトラブルが発生する前に、税理士や弁護士などの専門家と一緒に問題の回避をする役割。
円滑に相続を進める専門家です。
グリーフケアアドバイザー
「一般社団法人 グリーフケア協会」が発行する民間資格。
悲しみ対するケア(グリーフケア)を行うことで、残された人が前向きに人生をとらえなおすサポートを行います。
自力で悲しみから乗り越えることは容易ではありません。
社会的・心理的に遺族が孤立しないように支援し、寄り添う方法を身につけた証明となります。
遺品整理士のいる業者を選ぶメリット・デメリット
遺品整理の在籍している業者を選ぶメリット・デメリットを紹介します。
メリット | デメリット |
---|---|
悪質な業者に依頼する不安が減る 高品質なサービスを受けられる |
遺品整理士のいる業者を選ぶことで、悪質な業者に依頼してしまう不安が減ることがメリットです。
悪質な業者に依頼してしまって、高額請求にあったり遺品の盗難の被害にあったりするトラブルがあります。
遺品整理士がいる業者であれば、安心して遺品整理を任せられるでしょう。
専門知識のある遺品整理士のいる業者は、高品質なサービスを提供してくれます。
遺族の気持ちに寄り添ったかたちで、適切な分別と処理を行ってくれますよ。
遺品整理業者でも、遺品整理士が在籍していない業者もいるのは注意が必要です。
不用品回収業者がサービスの一環として遺品整理を行うこともあります。
遺品整理士が在籍していなくても、適切な作業を行う業者もいますが、遺品整理士がいることは優良な遺品整理業者であることの証明だと考えてよいでしょう。
悪質な業者のトラブルは>>遺品整理のやばい業者トラブルで紹介しています。
優良な遺品整理業者の選び方
優良な遺品性業者の選び方は以下を参考にして下さい。
- 複数社から見積もりを取る
- スタッフの対応が丁寧かどうか
- 過去の実績
複数社から見積もりを取ることで、作業内容の費用の相場を確認することができます。
その際のスタッフの対応が丁寧であるかもチェックしましょう。
悪質な業者の場合、見積もりが極端に安かったり不明瞭な内容だったりするケースもあります。
不明な点は見積もりの段階で確認し、他の業者と比較検討してから業者を選ぶことが大切です。
ホームページなどで過去の実績もチェックすると、自分が依頼したいケースの費用相場も確認できます。
優良な業者を選ぶには>>遺品整理の優良業者おすすめランキング10選を参考にしてくださいね。
まとめ
遺品整理士は国家資格ではありませんが、優良な遺品整理業者を選ぶ目安になります。
見積もりを依頼する前に、必要な許認可があるか遺品整理士は在籍しているか確認してみましょう。
優良な業者を選ぶことで、遺品整理でのトラブルは回避することができます。
遺品ドット東京は専門知識のある遺品整理士の在籍している、遺品整理業者です。
豊富な経験から、遺族の気持ちに寄り添った品質の高いサービスを提供してくれるはずです。
遺品整理での悩みのあるからた、気軽に相談してみてくださいね。